2016年4月22日(金)
本紙連載小説 「校庭に東風吹いて」映画化
撮影終了 8月上映へ
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「しんぶん赤旗」に掲載され好評を博した作家・柴垣文子さんの小説『校庭に東風(こち)吹いて』が映画になります。今月1日から始まった撮影が20日に終わり、21日に京都市内で製作発表会見が開かれました。
『校庭に東風吹いて』は、2013年に「赤旗」で掲載が始まり、14年に新日本出版社から出版されました。
場面緘黙症(かんもくしょう)という心因性の情緒障害を持つ少女の心の苦しみ、母子家庭の貧しさから問題を引き起こす少年、さまざまな困難と問題を抱える子どもたちへ誠意と愛情を持って全力で寄り添う女性教師の物語です。監督は「アンダンテ〜稲の旋律〜」の金田敬さん。脚本は長津晴子さん。
主演を務めた俳優の沢口靖子さんは「子どもが大好きで、小学校の先生にあこがれたこともあった」と役を引き受けた経緯を語りました。場面緘黙症については「話したくても話せないつらさ、苦しさ、その症状を知らない方が多いがゆえに、本人が苦しんで身内の方も苦しんでいることを知りました。一人でも多くの方に見ていただいて、知っていただくことが大事だと感じました」。
会見には、沢口さん、柴垣さん、金田監督のほかに、子役の岩崎未来(みく)さん、向鈴鳥(むかい・すずと)さん、製作委員会の桂壮三郎代表らが出席しました。映画は8月から全国で上映されます。