2016年4月19日(火)
特別支援教育改善を
参院文科委 田村氏が求める
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日本共産党の田村智子議員は14日の参院文教科学委員会で、障害児への特別支援教育で、学年の異なる生徒で1クラスをつくる複式学級や大規模・過密化の実態を示し、きめ細やかに対応できる教育環境への改善を求めました。
田村氏は、岡山県倉敷市内の小学校にある特別支援学級では、ほとんどのクラスが4学年以上を一つにして、教員は全クラス1人だけだと批判しました。
馳浩文科相は「教員の負担は当然重い」と認めました。田村氏は、同市内の保護者から“担任はとても一人ひとりに目が行き届かない”という声が多数出ていると指摘し、学級編成の早急な実態調査と編成基準の見直しを迫りました。
大規模・過密化の問題について田村氏は、音楽室や図書室などの特別教室が普通教室に転用された茨城県内の事例を示し、法令上の設置義務がなくても特別教室は必要だと主張。馳文科相は「自治体の責任で適切に判断すべきだ」と責任逃れの答弁をするにとどまりました。
田村氏は、公立学校の施設整備国庫補助の上限となっている必要面積について、小中学校の保有面積は100%超なのに特別支援学校は6割台にすぎず、「狭いところに押し込まれている」と批判。「このままでいいとは思わない」としか答えない馳文科相に、「児童生徒数に基づく施設基準を定めるべきだ」と強調しました。