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2016年4月18日(月)

熊本地震 配給待ち2時間「きつい」

高齢者ら「並べぬ」

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 熊本地震で被災した人たちの避難生活で食べものが不足しています。熊本県の災害対策本部によると、17日現在の県内の避難所は723カ所。避難者数は約11万人にのぼります。車で避難生活を送る人などを加えると、さらに避難者は膨らみます。


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(写真)配られたバナナを受け取る被災者=17日、熊本県益城町の総合体育館(桑野白馬撮影)

 県が調達した飲食物は、おにぎりやお弁当が約1万個分、パンは1万9000個分などとなっています。

 食べ物不足は、特に高齢者や病弱な人に直撃しています。

 食料配給でカップ麺とバナナを受け取った女性(78)は「一緒に避難している夫は足が不自由なので、2時間も並ぶことは難しい。本人が並ばないと食べ物を受け取れないのは大変」といいます。

 床の上のビニールシートに座っていた女性(79)は「体をあまり動かせない高齢者には食べ物を配ってほしい」と切実に訴えます。「今朝は1時間半並んでおにぎり2個。1個残して、これをお昼に食べます。もう1度並ぶのは体にこたえるからね…」。

 足の不自由な夫(80)と避難する女性(76)は「カップ麺1個をじいさんと分け合ってたべます。家は本震でペシャンコになって何も持ち出せなかった。このありさまを国の偉い人には知ってほしいよ」と語ります。 (桑野白馬、矢野昌弘)


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