2016年4月16日(土)
15ドル(時給1640円)に!最賃増額を
米320都市でスト・デモ
世界各国で「同時行動」
【フィラデルフィア(ペンシルベニア州)=洞口昇幸】各国の労働者らが最低賃金の引き上げや労組結成、権利の向上を求め、過去最大規模で「ファストフード労働者世界同時アクション」を実施し、米各地でも14日、最賃時給15ドル(約1640円)を求めてストライキやデモ行進などを実施しました。
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フィラデルフィア市では中心部にあるファストフード業最大手のマクドナルドの店舗の前まで労働者に加え、学生、環境保護、人権の団体関係者を含む市民らが行進し、集会を開きました。
マクドナルドで働いて約3年のアリシア・ハミエルさん(22)の現在の時給は、ペンシルベニア州と連邦政府が定める最賃時給7・25ドルをわずかに上回る7・5ドル(約820円)。生後9カ月の息子もいて、生活が苦しいと述べます。
アリシアさんは、最賃時給15ドルの引き上げを決定したカリフォルニア、ニューヨークの両州に続いて、「全米で、そして他の国でも最賃引き上げが実現してほしい」と強調しました。
飲食店を営むベンジャミン・ミラーさん(32)は、「最賃引き上げで、みんなの収入が増えれば私の店の繁盛につながります」と引き上げに期待を寄せました。
労働運動団体「ファイト・フォー・15ダラーズ(15ドルを目指すたたかい)」によると、同日に米国内では320都市で行動がありました。