「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年4月15日(金)

年金損失 7兆円超

15年度累計 小池氏試算 選挙前公表迫る

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)質問する小池晃議員=14日、参院厚労委

  日本共産党の小池晃議員は14日の参院厚生労働委員会で、巨額の損失が見込まれる公的年金積立金の運用状況の公表日が参院選後とされたことについて、「『損失隠し』で選挙を乗り切ろうとするやり方は許されない」と批判しました。

 年金積立金の運用状況は毎年6月末〜7月上旬に公表されています。ところが、公的年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)はこのほど、2015年度の運用状況の公表日を7月29日にすると決定しました。

 小池氏は、GPIFが株式運用の割合を倍増させた14年10月末以降、海外投資家が株式を売り越せば、運用委託先の信託銀行が買い越すという正反対の動きを示していることをあげ、「年金マネーが株価を買い支えていることは明らかだ」と指摘。さらに、GPIFが運用する国内債券・株式、海外債券・株式の損益を独自に試算したところ「16年1月から3月までに6・7兆円程度の損失が出た可能性がある」として、「15年度では、累計7兆円以上の損失だ」と迫りました。

 塩崎恭久厚労相は「(年金積立金の損失を)隠すつもりなど全然ない。自然体で7月末までの発表と理解している」などと弁明に終始。小池氏は「まったく納得できない」と批判し、運用状況の公表前倒しを重ねて求めました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって