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2016年4月10日(日)

きょうの潮流

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 本紙「読者の広場」欄の「わが家のペット」は、2004年1月に始まった人気のコーナーです▼ペットへの思いをつづりながら、語られているのは家族の歴史そのものです。3月21日付、小さな猫と犬が姉弟のように並んでこちらを見上げている写真を添えた投稿も忘れられないものでした▼12年前、瀕死(ひんし)の子猫を見つけて動物病院に駆け込み、獣医に治療費はいらないから飼ってほしいと頼まれたこと、同じ頃、うつ病改善のために子犬を飼い始めたこと、交通事故の重い後遺症で仕事を辞めた夫にとって、犬の散歩と餌やりが大事な日課になっていること▼投稿は〈1日でも長く、2人と2匹ですごしたいです〉と結ばれます。今日があるのは当たり前ではないと知っている人の悲しみと優しさが身に染みて、神戸市に住む筆者の前川住子さん(62)を訪ねました。2人と2匹の命が寄り添い、いたわり合って暮らす温かな住まい▼公務員として40年近く働き続けた前川さんは、阪神・淡路大震災で自宅が半壊した時も、翌日から住民の要求に応えるべく奔走しました。民主商工会職員の夫も中小零細業者の生活再建に力を尽くしました。しかし交通事故に遭い、命が危ぶまれる状態に。それから17年。夫は胃がんも乗り越えました。前川さんは退職後、精神保健福祉士の資格を取り、心の病で苦しむ人を支えたいと活動しています▼一通の投稿に、かけがえのない人生があります。「赤旗」には日々、たくさんの出会いが待っています。


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