2016年4月8日(金)
消費税10%増税スパッとやめよ
BS番組 穀田氏が主張
日本共産党の穀田恵二衆院議員は6日放送のBS日テレ「深層NEWS」に出演し、自民、民進、公明の各党議員と消費税増税や「アベノミクス」について討論しました。
番組は、消費税10%増税延期の可能性を示唆した安倍晋三首相の発言が話題に。司会者は、安倍首相が外国人経済学者などを招き意見を聞いた会合に触れ「先送りの地ならしをしているのでは」と自民党の平沢勝栄衆院議員に質問しました。平沢氏は「世界大恐慌のような金融危機には当たらない。総理は引き上げるはずだ」と説明しました。
穀田氏は「国際会合で専門的学者の声を聞かなくても、国民の声を聞けばスパッと分かる」と指摘。世論調査でアベノミクスで景気が「よくなった」との回答は1割程度、「よくなっていない」が8割を超え、消費税10%増税も「やるべきでない」の声が6割を超えていることをあげ、「国民の声を聞いて、スパッと増税はやめるべきだ」と強調しました。
司会者は、景気悪化を示した3月の日銀短観などに触れ、「アベノミクスをどう評価するか」と各党に聞きました。与党は「予想通り行かなかった部分もあるが、うまく機能するようにするのがこれから。方向転換したら安定性がなくなってしまう」(公明党・上田勇衆院議員)とアベノミクスに固執しました。
穀田氏は、「実質賃金が下がり、非正規雇用が増えた。金融緩和というが中小企業への貸し出しはずっと落ち込んでいる。失敗だ」と指摘。中国経済の減速などをあげてアベノミクスを擁護する与党に対し、「国民の生活実感とまったくかけ離れているとしかいいようがない。国内需要がずっと冷え込んでいることをどう説明するのか」と追及しました。