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2016年4月7日(木)

新国立財源 半分がサッカーくじ

大平議員追及 「国の枠組み まやかし」

衆院文科委

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 日本共産党の大平喜信衆院議員は6日、文部科学委員会で、2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場建設の国の財源スキーム(枠組み)のまやかしを暴露し、厳しく追及しました。

 国は昨年末、新国立競技場建設費1581億円のうち、半額の791億円を国が負担し、残りを東京都とサッカーくじの収益で395億円ずつ賄う枠組みを決定。その割合は国2、都1、サッカーくじ1としてきました。

 今回、国は8年間の時限措置として、サッカーくじから同競技場の建設費に充てる分を売り上げの5%から10%に拡大し、年間110億円ほどを想定する、日本スポーツ振興センター法の改正案などを提案。法改正でサッカーくじからの国庫納付分が、収益の3分の1から4分の1に減額されるため、減額分約432億円を国負担分として繰り入れることが、大平議員の追及で浮き彫りになりました。

 大平議員は「財源スキームでは、国が791億円と半分を持ちますと大きく見せながら、うち432億円はサッカーくじから充当する。これでは国1、東京都1、サッカーくじ2になるではないか。国民をだますようなやり方できわめて不誠実だ」と迫りました。

 遠藤利明五輪相は「国の役割は十分果たしている」と繰り返すだけで、まともに反論できませんでした。

 大平議員は、「本来、国費で確保すべきスポーツ振興予算を、もっぱらギャンブルに頼り、予算が必要になるたびにくじの拡大に走る。誤った道に進もうとする同法案は認められない」と批判しました。

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