2016年4月4日(月)
自衛隊先島配備ただす
赤嶺氏 「中国脅威」説明やめよ
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沖縄県の先島諸島への自衛隊配備をめぐり、地元住民対象の説明会で防衛省が「中国脅威」を公然と展開していたことが判明しました。1日の衆院外務委員会で日本共産党の赤嶺政賢議員が取り上げました。
赤嶺氏は、昨年7月に宮古島の自衛隊協力隊が開いた住民説明会で、沖縄地方協力本部の山根寿一本部長が中国の国防予算増額などをあげ「10年以内には米国を追い越し、世界一の軍事大国になる」と述べていると指摘。政府見解との関係をただしました。
鈴木敦夫防衛政策局次長は「(山根氏の説明は)正式な見解ではない。防衛省は特定の国を脅威としない」と表明。赤嶺氏は「いたずらに中国脅威をあおる説明はやめるべきだ」と指摘しました。
2014年11月に日中両政府は「対話と協議を通じて情勢の悪化を防ぐ」と合意しています。赤嶺氏は、防衛省が尖閣諸島周辺を射程に収める地対艦ミサイル部隊を先島諸島に配備する計画は合意に矛盾すると指摘。「どんな問題も平和的に話し合いで解決する立場に徹するべきだ」と主張しました。