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2016年4月4日(月)

きょうの潮流

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 「水兵さん」。白いセーラー服で街をかっ歩する若者の一群を、おとなたちはそう呼んでいました。海上自衛隊の拠点だった街で育った筆者の周囲には、同級生の親兄弟など、多くの自衛隊員がいました▼給与が安定しており、資格が取れて再就職も保証されている…。これが自衛隊に対する一般的な見方でした。入隊した同級生もそれ以上の考えを持っていたようには思えません▼冷戦時代、国内で「有事」に備えていた自衛隊。1990年の湾岸危機を契機にあり方が大きく変わり、先月末に施行された戦争法で、ついに海外で「殺し・殺される」任務が課せられようとしています。米軍はリアルな戦争をたたかっており、同盟国・日本の“血”を欲しています▼昨年度、自衛隊幹部を育成する防衛大学校で卒業生の任官拒否が倍増し、現場で働く一般曹候補生の応募が激減しました(本紙2日付)。大義も明らかではない米軍の戦争支援や、戦乱の地の平和維持活動(PKO)で命を落とすリスクを背負うことに疑問を感じるのは当然です▼ただでさえ少子高齢化で自衛官のなり手が減っている上に、戦争法の影響です。防衛省・自衛隊はなりふり構わない募集活動を展開するはずです。すでに各地で自治体への協力依頼が相次ぎ、高校生への違法な勧誘も見られます▼米国では、「海外旅行ができる」と勧誘されて戦地へ送り込まれた事例もあります。言葉巧みな勧誘活動は許されないし、若者たちにも、真実を見抜く目を養ってほしい。


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