「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年4月1日(金)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 春はあけぼの。明けていく朝をいつもとちがった気分で迎えた人も多いのでは。きょうから新年度です。別れの季節は過ぎ、出会いの時。桜の開花とともに新たな生活が始まります▼山野や街路に花が咲きみだれ、鳥が四方にさえずる卯月(うづき)。入学や入社とあわせ、自然も人界も華やぎます。まだ寒い北の地もだんだんと春色をきざし、人びとの心をゆったりと。移り変わりの激しい空にめぐる四季を感じます▼〈春暁のあまたの瀬音村を出づ〉(飯田龍太)。親元や故郷から離れ初めての1人暮らし。赴任先が変わり新天地への旅立ち。顔ぶれも一新したキャンパス。不安や緊張に包まれながらも、未知の世界の入り口は高揚感を伴います▼被災地では、支援の受け手から担い手へ。卒業して復興に携わる若者も。悲惨な体験をしながら、全国から駆けつけたボランティアの姿に感銘をうけ、自分も少しでも人の役に立つ仕事につきたい。そう話していた高校生を思い出しました▼思うようにならず、新しい年度を失意のなかで迎えた人もいるでしょう。4月から変わる暮らしも負担は増すばかり。いつまでも冷たい風を吹かす政治が、暗い影を落とします。今の世を見渡せば、華やぎよりも、殺伐とした出来事や息苦しい日常がつづきます▼働きづらく、生きづらい。そんな社会のなかで、気持ちがくじけ、体がしんどくなることも多いはず。それでも、夢や希望をあきらめず、春の日に旅立っていく若人の背を押したい。時と同じく、社会は動くと。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって