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2016年3月31日(木)

増税対策で農家混乱

紙氏 インボイス制度に弊害

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(写真)質問する紙智子議員=29日、参院財金委

 日本共産党の紙智子議員は29日の参院財政金融委員会で、政府が来年4月に計画する消費税率の10%への増税にともなう「軽減税率」と2021年度から導入されるインボイス(適格請求書)制度が、農家に不安と混乱を招いているとし、消費税の増税を中止するよう求めました。

 紙氏は、農家は販売価格を自己決定できないために、仕入れにかかった消費税増税分を価格に転嫁できる保証がないことや、スーパーなどの小売業者や外食産業等が消費税の「仕入れ税額控除」を行うために、税額控除の条件となるインボイスを発行できない免税事業者の農業者が、商品取引から排除される可能性があると指摘しました。

 23日の参院農林水産委員会で農林水産省は、軽減税率とインボイス制度が農家に与える影響を「議論していません」と述べたことを示し、政府の認識をただしました。

 麻生太郎財務相は「懸念の声があることは承知している」としつつ、まともに答えませんでした。

 紙氏は、財務省ホームページに「公平・中立・簡素」が税制構築の基本原則だと記載されていることを示し「軽減税率」と「インボイスが入ればますます事務負担が増大する」「財務省がいう税の原則に反する」とただしました。

 麻生氏は「改めてまた答弁する」として説明を避けました。


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