2016年3月30日(水)
学校「指導死」なくせ
田村智子氏 「十分調べ説明を」
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日本共産党の田村智子議員は23日、参院文教科学委員会で学校での「指導死」の問題を取り上げ、学校や教育委員会が第三者委員会による調査や調査結果を遺族に説明するよう強く求めました。
田村氏は、学校は安全配慮義務を負っており、成長に資するべき生徒指導で子どもが自殺に追い込まれるようなことがあってはならないと指摘。馳浩文部科学相は「自殺を選ぶことがないように指導すべきだ。指導によって死を選ぶことはあってはならない」と述べました。
田村氏は指導にあたって、子どもの人権は尊重されなければならず、希望や自尊感情を奪わないことが重要だと指摘。
馳氏は「子どもの権利条約があるというのは当然。どのような指導を行うか配慮が必要で、恐怖で管理をするということはあってはならない」とのべました。
田村氏は生徒指導による自殺(指導死)の多くのケースで学校の遺族に対する十分な説明や第三者委員会による調査が行われていないと指摘。いじめや学校における自殺など重大事案が発生した場合、調査や再発防止策を法令によって学校に義務づけるよう要求。馳氏は「重大な関心を持って受け止めている」と述べました。