2016年3月28日(月)
学校・地域を考える
東北スクール 福島の中高生ら論議
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2017年夏に日本で、子どもたち自身の手で開く国際交流会議に政策提言をしようと、第2回東北スクール(代表・三浦浩喜福島大学副学長)が、27日までの4日間福島県猪苗代町で開かれました。
同県広野町のふたば未来学園高校、福島市立2中学校などの生徒41人のほか、支援の学生ら100人以上が集いました。
いま何を変えたいかを一人ひとりがあげたところ、半数が学校関係でした。八つの班ごとに論議して、結果を発表して交流。
学校を論議した四つの班はそれぞれ設定したテーマを「学校を楽しくしよう」「生徒たちで授業を」「他人の意見に耳を傾け一人ひとりの違いを認めあう」「多様性を取り入れ受け入れる力と、オリジナリティーの共存」と報告しました。
先生の話を聞くだけの授業を改善しよう、総合の時間は生徒主導に、などと改革を提案しました。
福島第1原発事故による人口減、コミュニティー縮小に対応し「地域」を議論した班は、誇れる地元を守りたい、地元産を生かした商品開発をしたいと報告しました。
福島第二中学校の1年男子(13)は「地域に役立ち、自分のためにもなるし、楽しい」と話しました。
高齢化人口減対策、国際交流をすすめる和歌山県御坊市の日高高校の生徒3人も参加。ある1年女子生徒(16)は「福島の子には復興への強い思いを感じ、話しあっていて勉強になります」と語りました。