2016年3月26日(土)
表彰されたシールズ
東京都内で23日に行われた私立大学の卒業式で一人の女子学生が表彰されました。顕著な活躍が認められた学生などに贈られる賞で今年度は卒業生2人に贈られた中の一人です。受賞理由は「政治を考え行動する学生団体においてスピーチなどの活動を通して、民主主義のあり方や平和について訴え、それらを真剣に考える潮流を生み出すことに多大に貢献した。この民主主義、平和、人権を尊重する行動はまさに(本学の)理念を体現するものであり、賞賛に値する」です。
○…彼女はSEALDs(シールズ)に参加し“今の私たちにとって安倍首相が一番の脅威。私は殺すためではなく、よりよく生きるために生まれてきたんです。私が奨学金で何百万と借金をしながら学んだのは、抑圧者の権力とたたかう知性です”とスピーチしています。それを顕彰したことに建学の精神の発揮を感じました。
○…今、国立大学の卒業式への政府の「国旗」「国歌」押しつけが予算の脅しを伴って行われています。国に統制され物言えぬ大学が、学生に“自主的判断ができる人間になれ”といっても学生は信用しないでしょう。
○…学問の成果を民主主義と平和に生かすことが国・公・私立を問わず大学の役割。大学の自治の発揮が求められています。 (西)