2016年3月26日(土)
育ちの場保障すべきだ
テレビ番組 田村参院議員が主張
日本共産党の田村智子参院議員は24日、BS日テレ番組「深層ニュース」に出演し、保育問題について与野党の女性議員と討論しました。
番組は認可保育所に子どもが入れない実態を紹介。保育士の平均賃金が全産業平均と比べ約10万円も低いこと、保育士の給与を月額5万円引き上げる保育士処遇改善法案を5野党が提出したことを紹介しました。
田村氏は、保育士の低賃金の原因の一つに、一定の勤続年数を過ぎると給与が上げ止まる制度上の問題があるとして、「30歳、40歳と働き続けられる仕組みにしていかないといけない」と指摘しました。民主党の林久美子参院議員は、70万人の潜在保育士がいることを示し、野党提出法案を説明しました。
自民・公明両党議員は、50万人分の保育人数確保へ「受け皿を増やす」という政府提案を説明しましたが、認可保育所の増設には言及せず、給与引き上げにも「目指したい」とあいまいな答えに終始しました。
田村氏は、「保育は“子守”ではなく専門職。子どもの人生のスタートの時に、家族とは違うおとなや子どもとのつながりを体験的に学んでいく場」と指摘。「“受け皿”というのはおかしい。育ちの場をどうつくっていくのかという観点が抜けている」と批判し、緊急的には小規模保育も有効だが、庭もある認可保育所を自治体自らつくるべきだと強調しました。