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2016年3月26日(土)

きょうの潮流

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 4月からキャスター交代の「報道ステーション」。古舘伊知郎・現キャスターが満身の力で訴えたドイツ・リポートが大きな話題を集めています▼テーマは安倍晋三首相が明文改憲で新設をもくろむ「緊急事態条項」。「お試し改憲」といわれるこの条項が、独裁につながる劇薬であることをワイマール憲法と重ねて検証しました▼「ヒトラーは軍やクーデターで独裁を確立したわけじゃありません」と切り出した古舘氏。世界一民主的なワイマール憲法の下、独裁に道を開いたのが48条の「国家緊急権」だったといいます▼その条文は「大統領は公共の安寧と秩序回復のため必要な措置を取ることができる」というもの。首相に就任したヒトラーは、この条文を悪用し、言論・集会を制限し、あらゆる基本的人権を停止。共産主義者を逮捕し、野党の自由を奪い、「全権委任法」を成立させました。古舘氏は「緊急事態条項は、国家緊急権を思い起こさせる」というコメントをドイツ・イエナ大学の教授から引き出します▼思い出すのは今から3年前、麻生太郎副総裁の「ワイマール憲法はいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口に学んだらどうかね」という発言です。その手口が「緊急事態条項」の新設なのでしょう▼野党共闘が進む中、破壊活動防止法を持ち出し、「暴力革命」という悪質なデマで日本共産党と国民的共同の分断を図る政府。ヒトラーが国家緊急権で真っ先に共産党を弾圧し、独裁への道を固めた歴史も記憶に留めたい。


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