2016年3月25日(金)
NHKの監督機能検証を
吉良議員、子会社不祥事で
参院総務委
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24日の参院総務委員会で日本共産党の吉良よし子議員が質問に立ち、NHKの子会社NHKアイテックによる不祥事を取り上げました。
この不祥事は、NHKアイテック社員が架空工事の発注をし、約2億円を着服したもの。吉良議員は、NHK本体にも、NHKアイテック社内にも監査体制がありながらなぜNHKはこの事案を見逃したのかとただしました。NHKの籾井勝人会長は「NHKには指導監督責任があり、こうした事案が起きたことを申し訳なく思っている」と述べ「コンプライアンスをつくりあげ、適切な指導監督を発揮していく」と答弁しました。
この事案に関し、NHKは2月に「調査報告書」を出し、「業務をゼロベースで精査し、廃止・統合も視野に組織のあり方を見直す」としています。吉良議員は非営利のNHKが関連団体に営利活動をさせる一方で、その活動をNHKが監督するという矛盾ある組織形態が、監督機能を発揮できなかった根本にあることを指摘し、そのあり方を「徹底検証するべきではないのか」と問いました。籾井会長は、「委員のご意見も理解できる」とのべつつ、「具体的に、実行あるのみ」とし、「調査報告書」にあるゼロベースでの組織改編に突き進む方向性を示しました。
吉良議員は「視聴者・国民への説明責任を果たすため、検証のプロセスも明らかにし、自浄能力を発揮していただきたい」と求めました。