2016年3月23日(水)
戦争法 29日施行へ
閣議決定 武器使用が可能に
政府は22日の閣議で、戦争法(安保法制)を29日に施行することを定める政令を決定しました。同日午前0時に施行され、歴代政権が憲法違反と判断してきた集団的自衛権の行使や、「戦闘地域」での米軍支援などが法理上は可能になります。
閣議では併せて、戦争法施行に必要な26本の政令改定も決定。自衛隊から国連平和維持活動(PKO)に司令官を派遣するための自衛隊法施行令が含まれます。
政府は戦争法施行で可能になるPKOでの「駆けつけ警護」や「宿営地共同防衛」などについて、7月の参院選での争点化を避けるため、当面は任務追加を見送る方針です。ただ、防衛省は自衛隊員のPKOでの武器使用基準緩和に関するものを含む訓令約40本についても、29日の施行に合わせて順次整備を開始。新たな武器使用基準では、初めて「自己防護」を超えた「任務遂行」のための武器使用が可能になります。