2016年3月21日(月)
野党共闘で立憲主義回復
NHK「日曜討論」 参院選へ市田氏表明
日本共産党の市田忠義副委員長(参院議員団長)は20日、NHK「日曜討論」に出席し、参院での新年度予算案の審議や夏の参院選にどう臨むのかなどについて各党参院代表と討論しました。
この中で、安倍晋三首相が憲法改定を「在任中に成し遂げたい」などと公言していることが議論となりました。自民党の溝手顕正参院議員会長は、国務大臣の憲法順守義務を定めた憲法99条をゆがめて「政治家・総裁として考え方を述べるのはおかしいことではない」と述べました。
市田氏は「憲法と戦争法は絶対矛盾、両立し得ない。その矛盾を首相は明文改憲で『解決』しようとしている」と批判。「戦争法廃止・立憲主義回復の希望ある道か、戦争国家・独裁国家への道かが問われている。世論は憲法9条を変えてほしくないが圧倒的だ。そこに依拠して頑張っていく」と語りました。
維新の党の寺田典城参院会長は「憲法99条があるのに、安倍さんは憲法違反の安保法制(戦争法)をつくってしまった。これを元に戻さなければ駄目だというのは野党全部同じだ」と強調。民主党の郡司彰参院議員会長も「変えるべきものは前向きに考えたい。しかし、まず立憲主義・平和主義・人権を守ることをした上でだ」と語りました。
夏の参院選について市田氏は「戦争法を強行した自公と補完勢力を少数派に追い込んで安倍政権を退陣に追い込んでいく。そのために戦争法廃止・立憲主義の回復で野党がしっかり力を合わせ1人区で共闘を進め、(同時に)日本共産党自身の躍進のため力を尽くしたい」と表明しました。維新の寺田氏は「立憲主義が破壊されるような安倍体制のもとでは野党は全部手を結んで選挙に臨むべきだ。野合ではなくて正当な考え方だ」と語りました。