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2016年3月16日(水)

石綿被害、早く解決して

京都 市田・大河原氏が被害者と懇談

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(写真)被害者らと懇談する(左から)大河原、市田の両氏=15日、京都市南区

 日本共産党の市田忠義副委員長・参院議員は15日、京都市内で、アスベスト(石綿)被害の実態調査を行い、被害者らと懇談しました。大河原としたか参院京都選挙区予定候補(弁護士)が参加しました。大河原予定候補は、1月末に国と建材メーカーの責任を認める判決を勝ち取ったアスベスト京都訴訟の弁護団の一人です。

 アスベスト京都訴訟の原告団長で、昨年6月に亡くなった寺前武夫さん(享年80)の次女・晴美さん(50)は「メーカーが危険を知りながらアスベスト建材を売り続けてきたことが許せない。お父ちゃんを返せと言いたい」と訴えました。

 原告の大西利英さん(67)=大工=は「肺がんがわかり、仕事もできなくなった。不安も続く。アスベストについて知識がない労働者も多く、また若い世代が被害にあう。早く解決してほしい」と述べました。

 市田氏は「被害は過去だけの問題ではない。アスベストが使われた建物の解体時期は、これから新たなピークを迎える。被害の全面救済と、被害防止に力を尽くしたい」と話しました。

 全京都建築労働組合の酒井仁巳書記長は、アスベストによる肺がんの「救済漏れ」が多い実態や、石綿救済法の給付が低い問題などを指摘。今後の被害防止策について「国の責任で、まずは作業者の啓もうビデオをつくってほしい」と要望しました。

 大河原氏が京都訴訟判決の意義と、「一人親方」が“労働者”として認められず救済されない課題を指摘しました。

 京都府庁では府の担当者から聞き取りしました。


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