2016年3月15日(火)
日本共産党は自主投票
衆院京都3区補選で山下書記局長が表明
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日本共産党の山下芳生書記局長は14日の記者会見で、衆院京都3区補選(4月24日投開票)への対応を問われ、「わが党として5野党党首合意の立場から、候補者を擁立せず、自主投票とすることを決定した」と表明しました。
山下氏は京都3区補選をめぐる状況として、(1)5野党党首合意で安保法制=戦争法廃止、集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を確認した民主党の公認で現職が立候補を予定している(2)中央レベルでも、京都府レベルでも、民主党からわが党への協力の要請がない(3)5党首合意で確認した現与党とその補完勢力を少数に追い込む必要のある選挙となること―を説明。「これらを踏まえ総合的、自主的に判断した。補選という特別な条件のもとでの判断だ」と述べました。
京都市内では同日、日本共産党府委の渡辺和俊委員長が記者会見し、候補者を擁立せず、自主投票とした経過を説明しました。
京都3区補選は、自民党の宮崎謙介氏が「不倫」問題で議員を辞任したために急きょ実施になったもの。民主党が現職の泉健太氏(比例近畿)を公認。おおさか維新の会や日本のこころを大切にする党(旧次世代の党)が新人候補をそれぞれ擁立する方針です。自民党本部は擁立を見送ることをすでに決めています。
参院選の対決構図は
「自公」対「5野党+市民」
山下氏
日本共産党の山下芳生書記局長は14日の記者会見で、前日の自民党大会で安倍晋三首相が夏の参院選の対決構図は「自民党、公明党対民共勢力とのたたかいになる」と語ったことについて問われ、「大変狭い見方であり、捉え方だ」と述べ、きっぱりと反論しました。
山下氏は、「自民・公明対5野党プラス国民・市民という選挙の対決構図が、いま中央レベルでも全国各地でも浮かび上がってきている」「立場が違う5野党がスクラムを組んでいるのは、何よりも憲法という最高法規まで踏みにじって暴走する安倍政治を終わらせるためであり、国民にとってこれほど大きな大義はない」と強調しました。
その上で、「国民的大義を掲げた5野党のスクラムを、国民・市民が後押ししてくれている。この構図を、全国でさらに強固なものにして、必ず安倍政権を打倒する。そのスタートを参院選挙で切ることができるように奮闘したい」と表明しました。