2016年3月14日(月)
野党共闘を成功させ、選挙に勝ち、安倍政権を倒そう
東京・新宿 志位委員長のスピーチ
13日に東京・新宿駅東口で行われた戦争法廃止を求める街頭宣伝での日本共産党の志位和夫委員長のスピーチは次のとおりです。
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みなさん、こんにちは(「こんにちは」の声)。日本共産党の志位和夫です。
「野党は共闘」――国民の声にこたえた5野党合意
安倍政権のやっていることは危うい、野党はバラバラではなく一つにまとまれ。多くの国民の声だと思います。今日は野党共闘の現状と展望についてお話ししたいと思います。
2月19日、5野党党首会談が行われ、次の4項目の確認を行いました。
1、安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を共通の目標とする。(拍手)
2、安倍政権の打倒を目指す。(拍手)
3、国政選挙で現与党およびその補完勢力を少数に追い込む。(拍手)
4、国会における対応や国政選挙などあらゆる場面でできる限りの協力を行う。(拍手)
「野党は共闘」という、みなさんの声に背中を押していただいて、ここまで到達することができました。本当にありがとうございます。(拍手)
選挙協力の具体化――参院選1人区とともに衆院小選挙区でも
たたかいは、これからです。
私たちは、「市民連合」のみなさんと力をあわせて、次の三つの方向で努力したいと思います。
第一は、選挙協力の具体化です。
まず全国32の参院選1人区のすべてで野党共闘の態勢をしっかりつくろうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
これまでに熊本、宮城、長野、高知・徳島、沖縄の5選挙区で野党統一候補が実現しました(「よーし」の声、拍手)。残る27選挙区で、一つひとつ丁寧に合意を重ねて、32のすべてで野党統一候補を実現し、1人区のすべてで自公に勝とうではありませんか。(「そうだ」「おー」の声、拍手)
同時に、衆院小選挙区でも野党共闘の態勢をつくることが必要です(「そうだ」の声)。安倍首相が野党共闘つぶしのために解散に打って出たら、返り討ちにしていこうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
野党共闘の中身をさらに豊かに――前向きのメッセージが響くように
第二は、野党共闘の中身をさらに豊かにしていくことです。
野党5党は、「安倍政権の打倒」で一致しています。この立場に立って話し合えば、安保法制以外の問題でも、安倍政権の暴走を止め、転換を図るという点で、合意が勝ち取れるのではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)
現に、野党統一候補が実現した宮城県では、「アベノミクスがもたらした格差の是正」「原発依存脱却」「不公平税制是正」「民意を踏みにじる米軍新基地に反対」などが、政策協定にしっかり盛り込まれたことを、ご報告しておきたいと思います。(拍手)
野党共闘の中身が、さらに豊かなものとなり、前向きのメッセージが新鮮に国民の心に響くよう、知恵と力をつくしたいと思います。力をあわせて、みんなの願いを一つに集めていこうではありませんか。(「おー」の声、拍手)
選挙で必ず勝利を――政府・与党の野党共闘攻撃にこたえる
第三は、実際に選挙で勝つことです。
政府・与党は、野党共闘に危機感を燃やし、いろいろな攻撃をさっそく始めています。
安倍首相は、昨日、今度の選挙について、「自公対民共の対決だ。安保法制が廃止されたら日米同盟の絆が損なわれる。決して負けるわけにはいかない」と言いました。
事実認識をただしておきたいと思います。
たたかいの構図は「自公対民共」ではなくて、「自公対5野党プラス市民・国民」ではないでしょうか。(「そうだ」の声、大きな拍手)
「日米の絆が損なわれる」のではなくて、「米国の戦争への参戦の危険がなくなる」、これが真実ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)
決して負けるわけにはいきません。
自民党は、わざわざビラまでつくって、野党共闘を「野合」だと攻撃しています。しかし、野党5党は「安保法制廃止」と「立憲主義・民主主義の回復」という大義のもとに結束しているのです。これは、あれこれの政策とは次元の異なる、国の土台を再建する仕事です。まともな政策論争を行う土台を回復しようということです。これ以上の国民的大義はないではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
野党共闘を必ず成功させ、選挙に勝ち、安倍政権を倒そうではありませんか。(「おー」の声、大きな拍手)
まずは衆院北海道5区補選で必ず勝とうではありませんか(大きな拍手)。憲法の平和主義・立憲主義・民主主義を貫く新しい政治、個人の尊厳を守り、大切にする新しい日本をご一緒につくりましょう。頑張りましょう。(「頑張ろう」の声、大きな拍手)