2016年3月13日(日)
“香りブーム”化学物質心配
規制求め 環境団体が学習会
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柔軟剤などの“香り”がブームになるなか、人体への影響を考える学習会が12日、東京都内で開かれました。市民ら約90人が参加しました。
国民生活センターによれば、柔軟仕上げ剤のにおいに関する相談件数が、この4、5年で急増し、頭痛などの体調不良や呼吸器障害が生じています。
学習会では、厚生労働省のシックハウス(室内空気汚染)検討会の委員も務める名城大学薬学部の神野透人さんが講演。柔軟剤に含まれる化学物質が人体の神経細胞をどのように刺激するか、最近の研究から紹介しました。元国立環境研究所の安原昭夫さんは、人間の嗅覚のメカニズムについて話しました。
“香り”によって化学物質過敏症を発症した各地の被害者が発言。「香料には恐ろしいほどの残留性がある」「いったん過敏になると体中に症状が出て治療法がない」などの苦しみを語り、次々と開発・使用される化学物質への国の規制を強く要望しました。
NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が主催しました。