2016年3月11日(金)
BS 穀田氏が各党と討論
保育・消費税・アベノミクス…
日本共産党の穀田恵二国対委員長は9日放送のBS日テレ番組「深層NEWS」に出演し、保育の問題やアベノミクス、消費税増税などをめぐり与野党議員と議論しました。
番組では、保育園の入園審査に落ちた怒りを投稿した匿名ブログが紹介され、穀田氏は保育の現状について「公立保育所は2004年に1万2358だったのが、14年には9791に減っている。政治が(保育に使途を特定する国庫補助ではなく)一般財源化することで起きている問題だ」と指摘。さらに「保育士の給料は19万9920円です。子どもの命を預かる保育士の処遇改善もすべきだ」と主張しました。
各党も「保育士の待遇、地域格差を見ることが大事」(民主党の大野元裕参院議員)「質の確保は大事。量の確保だけではだめだ」(維新の党の今井雅人幹事長)と述べました。
消費税率の10%への増税をめぐっては、自民党の武見敬三参院議員が「原則として引き上げる」と言明。民主、維新両党は「『軽減税率』が前提なら反対だ」などと表明しました。
穀田氏は「3年間で(5%から10%へと)倍にするというのは日本でも世界でも歴史上ない。『軽減』といっても8%に(据え置く)というだけだ」と中止を要求。「しかも、今後のさらなる大増税をやりやすくするためだと財務省幹部も発言している」と述べました。アベノミクスについて「トリクルダウン」、「異次元金融緩和」、消費税増税路線という「三つの破たん」が明らかになったと強調しました。
武見氏が「賃上げ要請を経団連にしている」と述べたのに対し、穀田氏は「問題は、個人消費をどう上向かせるかだ。ベースアップではそれほど上がっておらず、実質賃金は下がっている。中小企業への支援を行いつつ、最低賃金を少なくとも1000円に引き上げなければいけない」と強調。また、政府・与党が狙う社会保障大改悪の“工程表”を示して厳しく批判しました。