2016年3月9日(水)
辺野古工事中断に意義
訴訟和解 翁長知事が報告
沖縄県議会
沖縄県の翁長雄志知事は8日の県議会本会議で、4日成立した代執行訴訟と関与訴訟の和解について、県の主張に沿ったものであり受け入れるべきであると判断したこと、和解の成立により、辺野古の埋め立て工事が停止したことは非常に意義があると報告しました。
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県側「国の是正指示違和感」
和解条項は、▽国土交通相は代執行訴訟を取り下げ、沖縄防衛局長は審査請求を取り下げ、沖縄防衛局長は埋め立て工事をただちに停止する▽沖縄県知事は関与訴訟を取り下げる▽国と県は円満解決に向けた協議を行う▽仮に訴訟となった場合は、判決後、国と県は相互に判決に沿った手続きを実施することを確約する―という内容です。
4人の県議が緊急質問しました。
とぐち修県議(日本共産党)は、県民のたたかいと知事のがんばりで、国の辺野古新基地建設強行路線が破綻させられた中での和解と評価し、協議が始まってもいないのに国が是正措置を出したのは、沖縄県民をないがしろにする暴挙ではないかと質問。
町田優知事公室長は「安倍首相は知事との面談で、誠意をもって協議を続けると話をした。突然、是正の指示をしたことに違和感を覚える」と答えました。
社民・護憲ネットの仲村未央県議の「判決の及ぶ範囲は」との質問に町田知事公室長は、埋め立て工事の設計変更は範囲に入っておらず「法令にのっとって審査する」と答えました。
自民党の照屋守之県議は、国を批判してばかりいて協議ができるのかと知事を批判。翁長知事は「これから新辺野古基地をどうするかというやり取りがあるわけで、批判、あるいは対立ということではない。地方自治を守るという視点からの議論は大変重要だということで、話をさせてもらっている」と反論しました。