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2016年3月8日(火)

猪口自民議員に出所不明517万円

寄付元の報告書に記載なし

2010年 参院・千葉選挙区

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 自民党の猪口邦子(いのぐち・くにこ)参院議員(千葉選挙区=改選数3=)が2010年の参院選で517万円の出所を記載していないとして7日までに、市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)が政治資金規正法違反(不記載罪)の疑いで千葉地検に告発状を送付しました。

オンブズマンが告発

図

 10年の参院選の「選挙運動に関する収入及び支出の報告書」によると、猪口氏は自民党本部から「500万円」、自身が支部長の政党支部から「17万円」の寄付を受けたと記載されています。

 ところが、党本部と政党支部の政治資金収支報告書のどちらにも、猪口氏に寄付した記載が一切ありません。

 告発状は、政党支部が517万円全額を寄付したと仮定しても「(政党支部の)年末の政治資金は赤字になっている」と指摘。記載漏れなどの“記載ミス”の可能性を否定しています。

 その上で、告発状は「517万円の選挙資金は『出所不明』の資金によって調達されたとしか考えられず、だからこそ記載しなかった」とのべ、早急に捜査を求めています。

 本紙の取材に、猪口議員の事務所は「政党機関紙からのご質問に対する回答は差し控えさせていただきます」としています。

 猪口議員は衆院議員(1期)を経て、10年の参議院選挙で当選し、現在1期目。今夏の参院選で改選を迎えます。

 自民党議員の「出所不明金」をめぐっては、これまでに松村祥史(熊本選挙区、今年改選)、末松信介(兵庫選挙区、同)の両参院議員が明らかになっています。いずれも告発されています。


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