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2016年3月7日(月)

差別扇動に沈黙の対抗

東京・銀座で市民ら プラカードなど掲げ

池内衆院議員、香山リカ氏も

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(写真)ヘイトデモ(右奥、警官隊の後方)に向けて差別反対のスローガンが印刷されたカードを掲げる池内さおり衆院議員(左手前)らカウンター行動の参加者=6日、東京・銀座

 東京都中央区で6日、在日朝鮮人らを標的としたヘイトスピーチ(差別扇動行為)デモが行われたのに合わせて、市民らが抗議するため沈黙しながら反対のメッセージを掲げる「サイレント・カウンター」を実施しました。精神科医の香山リカ氏や日本共産党の池内さおり衆院議員も参加しました。

 国会前のデモで参加者に水を配る活動をする「東京給水クルー」(TQC)と対レイシスト行動集団「C.R.A.C.」が呼びかけ、計約500人が参加しました。

 今年1月に大阪市議会が全国初のヘイトスピーチ規制条例を成立させるなど、ヘイトスピーチへの批判が高まっています。そのさなかに、今回のデモはありました。数十人のデモ参加者は、「朝鮮人との共生? 拒否します」などと書かれたカードを掲げて、海外観光客が多く訪れる銀座を行進。「朝鮮学校を解体せよ」などの差別的スローガンを叫びました。

 今回のサイレント・カウンターは、「ヘイトデモが迷惑なのは当然だが、抗議の声にも迷惑している」という住民の声に応え、拡声器を使った訴えはせず、プラカードなどを掲げ対抗しました。

 池内氏は「彼らの声がよく聞こえ、耐えがたい言葉を浴びせられそれでも沈黙する人の思いが想像できた。以前よりカウンター参加者は多くなっている。市民社会ではね返したい」。香山氏は「人が人を排除することは虐殺につながりかねない」と話しました。

 新宿区から参加した男性(42)は、人種差別のデモなどに反対すると4カ国語で書かれたプラカードを持ち対抗。「日本は人権意識が他国より低い。サイレント・カウンターで彼らの醜さを際立たせたい」と語りました。


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