2016年3月6日(日)
戦争法廃止へ熱気
東京・練馬
1000人行進
野党共闘隊列も
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東京都練馬区で「戦争法NO! ねりま集会&パレード」(同実行委員会主催)が5日開かれ、約1000人が参加しました。昨年7月と9月に続く3回目の今回も4桁の参加者が集まり、戦争法廃止と民主主義・立憲主義復活に向けた熱気に包まれました。
戦争法廃止の合同宣伝をした区議会の超党派議員も合流し、パレードで「野党共闘梯団(ていだん)」を形成。各党・各会派ののぼり旗がはためき、沿道の人に「反自公」の政治勢力結集をアピールしました。
集会では多彩な顔ぶれの区民がスピーチ。選挙を意識した発言が目立ちました。
「安保関連法に反対するママの会@東京」の女性は「今年の選挙は大切。子どもの小さな手に銃を握らせたくない。『だれの子どももころさせない』といい続ける」と訴えました。
SEALDs(シールズ)の女性は、デモなどへの行動参加は「日常や恋人を大切にすることと同義だと思う。動けば変わる。参院選に向けて伝えていきたい」と表明。アニメ映画監督の有原誠治さんと、日本キリスト教団元牧師の東海林勤さんも訴えました。
同実行委は広範な市民や団体が結集し、先月に区内全21駅で戦争法廃止2000万署名行動を実施。世論と運動が盛り上がるなかでの開催となりました。
大阪市
宗教者も
御堂筋パレード
「宗教者は戦争法の廃止を求めます」と4日夜、宗教・宗派の違いを超えて集まった宗教者らが大阪市の御堂筋をパレードしました。
約60人の参加者は、「武力で平和は守れない」「民主主義守れ!」と書かれたプラカードを手に、「私からあなたへ 広げよう平和の輪」「みんなの力で戦争法にさようなら」とコール。大阪の繁華街を歩きました。
パレード前の集会では、日本聖公会大阪教区司祭の齊藤壹さん、浄土真宗本願寺派僧侶の山崎龍明さん(武蔵野大学名誉教授)が平和への思いを語りました。
齊藤さんは「戦争を知らない子供たち」の弾き語りをした後、「日本は殺さず、殺されずに70年間平和だった。こんなすばらしいことはないし、それは憲法9条という縛りがあったからだ。そのことをもう一度自覚し、多くの人に伝えていきたい」と話しました。
山崎さんは、仏教の中核は「法」にあると主張。「法に立つ私たちは、いかなる戦争、差別、命の抑圧に対しても『否』と言わなければならない」と強調しました。