2016年3月5日(土)
高浜再稼働 中止迫る
連続トラブル問題 倉林議員が要求
参院予算委
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日本共産党の倉林明子議員は4日の参院予算委員会で、関西電力高浜原発4号機(福井県)の連続トラブル問題を取り上げ、政府と原子力規制委員会の安全性に対する姿勢を厳しく批判し、再稼働中止の決断を迫りました。
高浜4号機は、再稼働準備中の2月20日、原子炉補助建屋で放射性物質を含む水漏れが見つかり、整備の不十分さが浮き彫りになりました。26日に再稼働を強行しましたが、わずか3日後、発送電開始の作業中に原子炉が緊急停止しました。
倉林氏は「世界最高水準の規制基準」と安倍晋三首相が述べたにもかかわらず、トラブルが相次いでいるのは極めて重大だとして、「これで安全だといえるのか」とただしました。
林幹雄経産相は「絶対的な安全ということはない。万一トラブルが起こった場合でも適切に対応できることが重要だ」と開き直りました。原子力規制委員会の田中俊一委員長も「一般論としてある程度こういったものは起こる」などと答弁しました。
倉林氏は「関西電力と規制委員会への信頼は大きく失墜している。住民の不信と不安を考えれば、再稼働など到底認められない」と迫りました。
林経産相が「規制委によって安全性が確認された原発についてのみ、地元の理解を得ながら再稼働を進める」と従来の説明を繰り返したのに対し、倉林氏は高浜4号機の再稼働と3号機の運転を直ちに中止するよう強く求めました。