「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年3月5日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「鉄は熱いうちに打て」。よく耳にすることわざです。鉄は熱して柔らかいうちに打てばいろんな形になることから、人も若く柔軟なうちに鍛える、物事も熱意のあるうちに運ぶことが大事という例えに使われます▼最近こんな言い方もあることを知りました。「軟鉄も打たれて鋼鉄になる」。辺野古代執行訴訟の結審の日、オール沖縄会議の共同代表、呉屋守将さんが集会あいさつで口にしています▼「苦難の歴史を体験している沖縄県民は打たれ強い」と言った後、先の言葉を継ぎました。沖縄選出の赤嶺政賢衆院議員が、本紙西日本版の水曜随想の中で紹介しています。宜野湾市長選の悔しさを胸に、引き続きオール沖縄の強化とたたかいを呼びかけたものだと▼辺野古の米軍基地前では、新基地は絶対につくらせないと、県民たちの座り込みが連日続きます。600日を超える不屈の抗議活動。その現場に歓喜の輪が広がりました。安倍首相が和解案を受け入れ、工事の中止を指示したのです▼戦争と基地に苦しめられてきた沖縄の願い。それに真っ向から背き、強行してきた工事を中止させるところまで追い詰めたのは、翁長県政を先頭にしたオール沖縄のたたかいと国民の世論があったからです。同時に、首相は「辺野古移設が唯一の選択肢」との国の考えに変わりはない、とも▼きのう沖縄は「さんしん(三線)の日」。日米両政府に新基地を断念させるまで、鋼となって続くたたかいの場に、柔らかく優しい平和の音色が響きました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって