「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年2月28日(日)

核燃サイクル撤退迫る

高橋氏 汚染水問題も追及

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=25日、衆院予算委分科会

 日本共産党の高橋千鶴子議員は25日の衆院予算委員会分科会で、今なお深刻な東電福島第1原発の汚染水問題をただすとともに、核燃料サイクルからの撤退を求めました。

 福島第1原発では、昨年10月の海側遮水壁の完成後、逆に高濃度汚染水が増え、タービン建屋に戻している状況です。経済産業省の田中繁広大臣官房総括審議官は、汚染水発生量が昨年9月以降の1日平均470トンから、今年は同490トンに増えていることを認めました。

 林幹雄経産相は「汚染水対策は着実に進捗(しんちょく)している」と答弁。高橋氏は、汚染水貯蔵タンクの建設が汚染水の増加に追いつかないため、汚染水漏れが問題となった組み立て式タンクに貯蔵する方針であることを明らかにし、「2016年度早期にすべてを溶接型タンクで貯蔵するとした政府のロードマップにも到底間に合わない。極めて深刻な事態だ」と指摘しました。

 また、高橋氏は、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場が稼働し、16〜18基の原発でMOX燃料を利用するプルサーマル発電が行われたとしても、余剰プルトニウム47・8トンをなくすには20年かかることを指摘。林経産相は「計画が適切に進めば着実に減っていく」と強弁しました。

 高橋氏は、再処理工場の使用済み核燃料貯蔵プールが満杯に近いことなども示し、高レベル放射性廃棄物の最終処分地や処分方法も決められないままに原発を再稼働し、核燃料サイクルを動かすことは「矛盾の先送りでしかない。サイクルから撤退するべきだ」と強調しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって