2016年2月28日(日)
災害公営住宅 笑顔広がった
炊き出しと相談会 宮城・石巻
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ぺったん、ぺったん―。きねと臼での餅つきが始まると災害公営住宅の住民に笑顔が広がります。仮設住宅などから転居した被災者を励まそうと宮城災対連・東日本大震災共同支援センターは27日、宮城県石巻市の新立野第1復興住宅の集会所前で「炊き出し&なんでも相談会」を催しました。
近隣の災害公営住宅から約250人が訪れ、つきたての餅や温かい豚汁などを楽しみました。農民連の協力でおコメや野菜も配られました。
会場では、久しぶりに会えて喜び合う姿が目立ちました。おいしそうに餅をほおばっていた男性(72)は「仮設のとき以上に団地では近所付き合いが少なくなった。一人暮らしなので、にぎやかなのはうれしい」と話します。
弁護士や医師の協力を得て法律や健康の相談会も開催。住まいの問題などで相談が相次ぎました。戦争法廃止の2000万署名も呼びかけられました。
宮城災対連が震災後に仮設住宅などで行ってきた「炊き出し&なんでも相談会」は今回で42回目。鈴木新代表(宮城一般労組委員長)は「被災者の出会いの場もつくれるこの催しを3、4月も計画しています。私たち自身も元気になれる取り組みを引き続きやっていきたい」と語りました。