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2016年2月27日(土)

北朝鮮制裁を大幅強化

米が安保理決議案提示

全貨物を検査、航空燃料禁輸も

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 米国は25日、北朝鮮による核実験と事実上の弾道ミサイル発射の強行を受け、中国と協議を続けてきた国連安全保障理事会の新たな決議案を各理事国に提示しました。パワー米国連大使は記者団に対し、「実施されれば、過去20年以上で最も厳しい国連安保理による制裁措置となる」と強調。現在、北朝鮮に科されている制裁を大幅に強化するものとなっています。


 パワー氏の説明によると決議案は、北朝鮮を出入りするすべての貨物の査察を加盟国に義務付けています。これまで貨物の査察は、違法な物品があると確証のある場合に限られていました。

 北朝鮮の銀行や資産に対して金融制裁を科すほか、北朝鮮に対し、▽あらゆる武器▽核兵器・ミサイルの開発に転用可能な物資▽航空・ロケット燃料―などの輸出を禁止。さらに北朝鮮から石炭や鉄、金、チタン鉱石、レアアース(希土類元素)を輸入することも禁止します。いずれも初めての措置といいます。

 そのほか、ロイター通信によると▽違法行為に関与した北朝鮮外交官の追放▽北朝鮮の17個人、ミサイル発射を実施した「国家宇宙開発局」など12団体のブラックリスト化―なども盛り込まれています。

 パワー氏は決議案について、「世界が北朝鮮による核開発を許さず、その行動には結果が伴うという明白でゆるぎないメッセージを伝えるものとなる」と述べました。

 ロイター通信によると、複数の安保理外交筋は27日の会合で採択される見通しだと述べる一方、ロシアは決議案を精査する必要があるとして、採決は来週になるとしています。


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