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2016年2月27日(土)

高浜4号機 再稼働

初のプルサーマル発電へ

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 関西電力は26日、高浜原発4号機(福井県高浜町)を再稼働させました。再稼働に反対する大多数の国民の声を無視し、地元住民の声をまともに聞かない暴挙です。福井、京都、滋賀など各地で抗議の声が上がりました。


 新規制基準施行後の再稼働は、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)と高浜原発3号機に続き4基目で、4号機の運転は約4年7カ月ぶり。

 4号機では20日、原子炉補助建屋内で、原子炉などを冷やす1次冷却系につながる配管から放射性物質を含む水が漏れたばかりです。関電は漏れた原因をボルトの緩みがあったと発表。整備の不十分さを浮き彫りにしましたが、予定通り再稼働を強行しました。

 また4号機は157体の核燃料のうち、4体がウラン・プルトニウム混合化合物(MOX)燃料で、通常の原発でMOX燃料を使う「プルサーマル発電」を初めて実施します。

 MOX燃料は原子炉の核分裂反応にブレーキをかける制御棒が利きにくくなるなど、より危険だと指摘されているほか、使用済みのMOX燃料は処理・処分の見通しがなく、各地で反対運動が起きています。

 高浜原発の場合、避難計画が義務づけられた30キロ圏は福井、京都、滋賀の3府県が入り、約18万人が暮らします。しかし、避難先を含めた自治体が参加する避難訓練は行われておらず、計画の実効性はなんら検証されないままです。


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