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2016年2月26日(金)

きょうの潮流

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 80年前、1936年のきょう、陸軍の青年将校が「昭和維新の断行」を掲げてクーデターを起こしました。二・二六事件と呼ばれています▼青年将校が下士官・兵約1400人を率い首相官邸を襲撃、内大臣、蔵相ら政府の要人3人を殺害し、永田町一帯を占領しました。陸軍大臣に面会し、「天皇親政」のもとでの軍部の独裁、戦争体制の人事を求めました▼統帥権を侵された天皇が激怒して反乱軍に強硬な態度をとり、クーデターは4日間で鎮圧されます。軍法会議は、非公開、弁護人なし、控訴なしの暗黒裁判。19人が処刑されますが、事件の真相は隠されたままです▼作家の澤地久枝さんはNHK取材班と共同で、特設軍法会議の主席検察官の秘蔵資料を手に入れ、読み解きました(『雪はよごれていた』)。反乱を鎮圧する最高責任者の戒厳司令官が、反乱をほう助したとして憲兵隊の逮捕・検挙の対象になっていた―。陸軍首脳部が関与していたと思わせる驚くべき事実を紹介しています▼二・二六事件のとき、東京は大雪でした。「雪はよごれていた。よごれた軍衣の男たちのどす黒い野心と背信のせいである。よごれた雪のなかから軍ファシズムの公然とした前進がはじまった」(澤地さん)▼安倍政権下で自衛隊制服組の権限拡大の動きが顕著です。昨年の戦争法審議の中で、自衛隊統幕長が法の成立時期をいち早く米軍に約束していたことが発覚、“軍”の暴走と大問題になりました。軽視できないことは、戦前の歴史が教えています。


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