「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年2月21日(日)

学校統廃合・学テ止める

米シカゴの教訓報告「教員・親・地域が団結」

東京でシンポ

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「止めよう統廃合!学力テスト」と題して19日夜、東京都足立区内で「シカゴの教育を学ぶシンポジウム」が行われました。地域住民や教師、教育関係者ら80人が参加しました。主催は、同実行委員会です。


写真

(写真)東京都足立区内で行われた「シカゴの教育を学ぶシンポジウム」=19日

 アメリカ・シカゴの公立小学校の特別支援教育担当教師、サラ・チェンバースさんが、シカゴでの公立学校の統廃合反対運動の教訓を報告しました。シカゴでは、学力テストの低い学校は閉校、公設民営学校にする動きが続き、「50校閉校された時は、その9割は黒人居住区にある学校でした」と告発しました。

 2008年頃に、若い教師たちがそうした動きに反対するグループをつくり、学習してきたといいます。同氏は、シカゴ教員組合として大規模な集会やデモなど反対運動を組織できたことを報告し、「子どものために親や地域住民と団結してたたかうことができたからだ」と語りました。

 「足立区の学校統廃合」と題して発言した山本由美和光大学教授は学校選択制、学校統廃合、学力テスト体制など「人材養成」のために選別を早期から行う公教育制度を狙う「教育改革」を批判。堀尾輝久東京大学名誉教授が「60年代学力テストと現在の学力テスト―その違いと共通点」と題して発言し、横湯園子元中央大学教授(教育臨床心理学)が、いじめに関する調査委員会での経験について語りました。

 足立区の実態を報告した教師は、「教育行政に対する不満が渦巻いています。それは『子どもたちのためにいい授業をしたい』という思いにあふれているからです」と話しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって