2016年2月17日(水)
軍拡路線の転換求める
「中期防」上回る勢い 宮本徹氏追及
日本共産党の宮本徹議員は16日の衆院予算委員会で、安倍政権のもとで軍事費が「中期防衛力整備計画」(中期防)を上回る勢いで増えている問題を取り上げ、戦争法にもとづく軍拡路線からの根本的転換を求めました。
中期防は、5年間の軍事整備計画を定めたもので、現在の中期防(2014年度〜18年度)は、総額23兆9700億円で予算枠を決めています。
宮本氏は、安倍政権のもとで軍事費の後年度負担が急増していると指摘。麻生太郎財務相は「後年度負担は、2012年度は3兆1583億円、16年度は4兆6537億円で、4年間の伸び率は47%」と述べました。宮本氏は、未来の予算を奪っていると批判。そのうえ、14年度予算から16年度予算案までの3年で、中期防対象経費は中期防の想定を5000億円以上も上回っているとして、「このままでは中期防を大きく超えることは明白だ」とただしました。
中谷元・防衛相は「中期防で定められた所要経費の範囲で防衛費の整備を行う」と実態に反する言い訳を繰り返すだけ。宮本氏は「中期防の範囲というなら、17年度から軍事費は大幅減額するということか」と何度も迫りましたが、中谷防衛相はまともに答えませんでした。