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2016年2月16日(火)

甘利氏「口利き」疑惑 「20億、言葉で要求を」

秘書、建設会社に“助言”か

民主党が録音データ公開

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(写真)甘利明前経済再生相の金銭授受疑惑の舞台となった千葉県白井市の県道建設現場

 甘利明前経済再生相の金銭授受疑惑で、産業廃棄物の処理をめぐって都市再生機構(UR)と補償交渉中だった千葉県の建設会社側に対し、甘利氏の公設秘書(当時)が補償額20億円を要求するよう、具体的に金額に言及して提案していた疑いが出てきました。民主党が15日、補償交渉を記録したとする録音データと書き起こしたメモを国会内で発表しました。

 会話は甘利氏の秘書だった清島健一氏と、建設会社S興業の総務担当だった一色武氏のものとみられるといいます。同党は録音を一色氏側から提供されたとしています。事実なら、秘書が補償交渉に深く介入していたことになります。国会での関係者の証人喚問などで事実関係を確認する必要があります。

 民主党の発表によると会話があったのは2015年11月2日。清島元秘書とみられる人物が「だいたいそしたらカッコ書きでもいいです、でも一応推定20億かかりますとか、かかると聞いておりますとか、そういうなんか言葉にして欲しいんですね」と持ちかけています。

 甘利氏は閣僚辞任を発表した1月28日の会見で、「秘書が金額交渉などに介入したことはない」と説明していました。

 S興業は千葉ニュータウン開発にともなう県道建設工事で、建物の移転補償などでURから少なくとも計2億8700万円を受け取りました。その後、自社が借りている敷地内の産業廃棄物の処理をめぐって、さらに補償を求めていたとされます。

 今回の録音のやりとりについてUR元職員は、「地権者でもないS興業に産廃処理の補償金を払うことにはUR内部でも異論があったのでは。秘書は『話を聞く』というより、むしろそそのかすように介入している。S興業側に立ってカネを引き出すために積極的に動いている」と指摘します。


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