2016年2月13日(土)
貧困「若年層で深刻」
参院調査会 辰巳氏に参考人答弁
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日本共産党の辰巳孝太郎議員は、10日の参院「デフレ脱却・財政再建に関する調査会」の参考人質疑で、格差と貧困、所得の再分配について質問しました。
辰巳氏は「日本は所得の再分配機能が脆弱(ぜいじゃく)で格差と貧困が広がっている。また、収入わずか100万円で住民税が課せられるなど、非課税ラインが低く厳しいのでは」と質問しました。
大沢真理参考人(東京大学教授)は「ご指摘の通りで、勤労者の社会保険料負担もOECD(経済協力開発機構)の中で日本は高い。低所得者の負担は重すぎる」と答えました。
また大沢参考人は「家計消費が低く、実質賃金が下がっている。雇用も非正規の比率が高く、雇用者報酬が低下している。貧困は以前は高齢者の問題だったが、(近年は)子どもから中年層で問題になっており、とりわけ18歳から25歳の貧困率が深刻だ」と述べ、安倍政権のもとで格差と貧困が広がっている実態を指摘しました。
その上で、「国民生活に必要なことは、正社員と非正規労働者の待遇格差の解消だ」と述べ、所得再分配機能を強化し、学校教育等への財政支出を増やすべきだとの認識を示しました。