2016年2月10日(水)
南スーダンPKO 延長
10月末まで 任務追加 否定せず
政府は9日午前の閣議で、今月末で期限が切れる南スーダンの国連平和維持活動(PKO)への自衛隊派兵期間を8カ月間延長し、10月末までとすることを決定しました。
国連が昨年12月、南スーダン派遣団(UNMISS)の活動期間を今年7月末まで延長したことを受けた措置。再延長がない場合、部隊の撤収に3カ月が必要と見込みました。これにより、戦争法(安保法制)が施行される3月末以降も南スーダン派兵が継続されることになります。
戦争法の一環である改定PKO法では、他国軍兵士などを援護する「駆け付け警護」や、「住民保護」などの「安全確保業務」が加わり、任務遂行のための武器使用が可能になります。
中谷元・防衛相は9日の記者会見で、現在の9次隊については、「新たな任務の付与は考えていない」と明言。一方、5月以降、交代で派兵する10次隊については「(任務追加の)要否も含めて政府内で慎重に検討する」と述べ、否定しませんでした。
自衛隊は2011年11月からUNMISSに司令部要員を派遣し、12年1月から施設隊を派兵。現在の規模は約350人です。