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2016年2月8日(月)

きょうの潮流

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 やることがひどい。一方的にミサイル発射を予告しておいて期間を前倒し。環境が整ったとみれば、すぐに実行する。不安や怒りの声をあげる近隣の国々をあざ笑うかのような行為です▼幸い、機体や破片の落下による被害は出ていませんが、上空を通過したとされる沖縄では衝撃が走りました。日曜日とあってプロ野球のキャンプに訪れた県内外の人々も発射の警報に一時騒然。楽しげな雰囲気を一変させました▼北朝鮮は例の「特別重大報道」で地球観測衛星の打ち上げに成功したと。しかし「衛星ロケット」だといっても、飛ばす技術は弾道ミサイルと同一。1カ月前には水爆と称して4度目の核実験を強行したばかり。それと一体の軍事行動です▼ミサイルに名付けた「光明星」は今の最高指導者、金正恩(キムジョンウン)氏の父である金正日(キムジョンイル)総書記にちなんだもの。今月16日は彼の生誕記念日で「光明星節」と呼ばれています。核と弾道ミサイルの開発は亡き父の遺訓でした▼その遺訓を実現することで、国内では正恩氏の威信と求心力を高め、対外的には揺さぶりをかけ有利な条件を引き出そうという狙いなのか。しかし、みずからが合意した一連の国際的な取り決めにも背を向ける姿勢は孤立を招くだけです▼独裁国家を維持するためにくり返される力の誇示。それをまた力ずくで追いつめれば、無法勝手はさらに。街頭インタビューでは「いろんな国が一緒になって阻止してほしい」との声。ここは国際社会が一致して危うい挑発をやめさせなければ。


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