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2016年2月7日(日)

辺野古の新基地建設工事

完了は2025年以降 「普天間」居座り続く

米海兵隊計画で判明

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 米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる名護市辺野古の新基地建設工事が、少なくとも2025年まで継続される計画であることが、米海兵隊がこのほど公表した「海兵航空計画2016」で判明しました。「移設」条件がつく限り、普天間基地は今後、長期にわたり、市街地のど真ん中に居座る危険があります。


 日米両政府は13年4月に公表した在沖縄米軍基地の統合計画で、普天間基地の「返還」時期について、「2022年度又はその後」としました。安倍政権が昨年10月に強行した新基地本体工事の工期は20年10月までとなっています。

 「海兵航空計画」の2015年版では、新基地の建設計画は20米会計年度(〜20年9月)までを記しており、その限りでは、日米合意との矛盾はありませんでした。

 ところが16年版では、21年度以降の計画を追加。25年度までを列挙しています(表)。それによれば、基地機能の核心である滑走路、駐機場、誘導路はいずれも24年度に着手します。

 また、主力機であるMV22オスプレイの格納庫は21年度に1棟、25年度にもう1棟を建設する計画です。15年版では、オスプレイの格納庫は20年度までに2棟とも建設する計画になっていました。

 これ以外にも、軍港機能や弾薬庫など、まだ記載されていない機能が多く残されています。さらに、工事が完了しても、米国防総省による認証手続きなどが1〜2年程度かかります。実際には2030年代までずれ込む可能性さえあります。

 日米両政府は1996年12月、普天間基地の「5〜7年以内の返還」で合意しましたが、「辺野古移設」が条件でした。その後、2014年↓22年度以降と延期を繰り返しています。

 沖縄県の翁長雄志知事は「辺野古新基地の工事は順調にいっても15年や20年はかかり、その間、普天間基地は居座る。これを固定化と言わずして、何と言うのか」と批判してきました。この指摘が証明された形です。

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