2016年2月6日(土)
パー券含め全面禁止を
企業献金 甘利氏疑惑で穀田氏
BS番組
日本共産党の穀田恵二国対委員長は4日夜、BS日テレの「深層ニュース」に出演し、甘利明前経済再生担当相の「口利き」疑惑などをめぐり、各党代表者と議論しました。各党や司会から企業・団体献金禁止のルールづくりを求める声が相次ぐ中、穀田氏は日本共産党が昨年に国会提出している企業・団体献金の全面禁止法案の成立を、と呼びかけました。
自民党の山本一太参院議員は、国会議員による「口利き」と正当な議員活動の線引きについて「非常に難しい」などとし、甘利氏の疑惑をめぐっても「今ある資料をみる限り、違法な口利きとは判断できない」と曖昧な態度に終始しました。
甘利氏の秘書と都市再生機構(UR)との面談記録に「甘利事務所の顔を立てて」などの発言があることを司会が紹介すると、穀田氏は「はっきりしている事実は、(甘利氏側が)『口を利いた』ということ、『金をもらった』ということだ」と指摘。「私はダメだと思う」と述べ、明白な「口利き」にあたると断じました。
企業・団体献金の禁止をめぐって穀田氏は、「大臣規範」で大規模パーティーの自粛を決めているにもかかわらず甘利氏が現職閣僚としてパーティー券で9000万円以上の政治資金をかき集めていた点を指摘し、「企業からの献金と、企業に買い取らせるパーティー券購入の両方とも、きちっと献金を全面禁止するのが私たちの提案だ」と強調。維新の真山勇一参院議員も「こういう機会にパーティー券まで禁止するという方針を決めないと、なかなかできない」と歩調をそろえました。
公明党の遠山清彦衆院議員は「与野党で話し合って検討していく立場だ」と説明。自民・山本氏だけが「議論は慎重にやるべきだ」と後ろ向きの姿勢を示しました。