2016年2月5日(金)
憲法学者95%反対の戦争法廃止こそ
9条2項改憲言及を批判
志位委員長が会見
4日の記者会見で日本共産党の志位和夫委員長は安倍晋三首相が憲法学者の7割が自衛隊を憲法違反の疑いを持っていることを持ち出して憲法9条2項の改定に言及した問題を問われ、「憲法学者と言うなら、95%の憲法学者が『反対』『違憲』だと言っている安保法制(戦争法)をなくすべきです。よく言えたものだとあきれました」と批判。「9条の改変は絶対反対です」と強調しました。
志位氏は、首相が3日の衆院予算委員会で戦力不保持を規定した9条2項の明文改憲に言及し、「7割の憲法学者が自衛隊に憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきだという考え方もある」と述べたことに対し、戦争法の廃止を強調したうえで、「憲法学者を持ち出して9条改変につなげるというのは、とんでもない話です」と指摘しました。
9条と自衛隊との矛盾に対し、「私たちは、9条改変ではなく、9条の理想に向け、違憲の軍隊である自衛隊の現状を国民合意のもとで変え、軍縮を行っていく。そして、9条の完全実施に進んでいくと提唱しています」と述べ、9条改悪の姿勢を批判しました。