2016年2月5日(金)
戦争法、危険が浮き彫りに
予算委論戦 志位氏が感想
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日本共産党の志位和夫委員長は4日、国会内で記者会見し、同日の衆院予算委員会で行った安倍晋三首相との論戦の感想を述べました。
南スーダンPKO(国連平和維持活動)の自衛隊の任務拡大問題で、同国が深刻な内戦・武力紛争に陥っていることが直近に至る国連報告書でも明瞭であるにもかかわらず、政府が現場をつかんでいないことは非常に深刻だと強調。「任務拡大をすれば『殺し、殺される』危険が生まれてくることが浮き彫りになった」と重大さを指摘しました。
また、志位氏は、対IS軍事作戦への自衛隊の軍事支援に関して、安倍首相が「政策判断としてやらない」としながら「やらない」理由を一切答えられなかったことについて「米国からの要請を拒否するといっても、拒否する理由が立たない」と指摘。「米国が軍事作戦をエスカレートさせ、日本に支援を要請してきた場合、実際は拒否できず、軍事支援に踏み出すことになる」と述べました。
甘利明前経済再生相をめぐる口利き・金銭授受疑惑の追及で、安倍首相が甘利氏が受け取った金銭を政治資金として届け出たから“問題ない”との姿勢を示したことについて、「これは成り立たない。届け出があっても、『口利き』をやっていれば罪に問われる可能性がある。まさに肝のところで首相の認識がいかにでたらめか痛感した」と厳しく批判しました。
遠藤五輪相にも口利き疑惑
志位氏は、4日の報道で明らかになった遠藤利明五輪担当相をめぐる口利き疑惑について問われ、「深刻な疑惑です。遠藤大臣も国民に対する説明責任を果たす必要があるということを強く言いたい」と強調。遠藤氏が「政治資金として適切に処理している」と弁明していることについて「『口利き』の事実があったかが問われています。本人の説明責任も当然ですが、安倍首相は、任命責任があるというなら、疑惑究明に主導的役割を果たすべきです」と述べました。