2016年2月4日(木)
北朝鮮「衛星」打ち上げ通告
弾道ミサイル技術使用 安保理決議に違反
国際海事機関(IMO、本部ロンドン)は2日、北朝鮮が8日から25日の間に地球観測衛星「光明星」を打ち上げると通告したと明らかにしました。北朝鮮はこれまで、「人工衛星打ち上げ」を名目に事実上の長距離弾道ミサイル発射実験を行ってきました。
1月の4度目の核実験に続き、打ち上げを強行すれば、朝鮮半島情勢の緊張がさらに高まる恐れがあります。
国連安全保障理事会決議では、これまでも北朝鮮に対したびたび「弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射」を行わないように求め、前回2012年12月に「ロケット」と称して発射した際にも、決議をあげて非難していました。
IMOが公表した北朝鮮海事当局の2日付の通告文によると、「衛星」打ち上げは8〜25日のいずれかの日の平壌時間午前7時〜正午(日本時間午前7時半〜午後0時半)と定め、北朝鮮から南方に向けて打ち上げられます。打ち上げに伴う海上への落下物が予想される位置として、ロケットの1段目は黄海、衛星の覆いは東シナ海、2段目はフィリピン・ルソン島沖の太平洋の3カ所の海域を座標で指定しています。
衛星打ち上げの事前通告は、当該海域の船舶の安全を図るため、国際的に義務付けられています。