「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年2月3日(水)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 富める者はますます豊かになり、貧しき者はますます多く。極端な格差社会に陥った大国アメリカ。この数年で最も豊かな1%の人が経済成長の95%を獲得し、9割の人々は恩恵を受けていないとの調査もあります▼米国内の実情に詳しいジャーナリストの堤未果さんは「中流が消滅してしまった」といいます。これまで政府が手を付けてこなかった教育や医療、福祉の公を次々に解体し、市場化した結果だと▼二極化が広がるなかで変化も。世論調査によると近年、リベラル派を称する人の割合が顕著に増えてきました。米大統領選のスタートとなったアイオワ州党員集会。民主党はヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員のまれにみる大接戦でした▼一時はヒラリー候補との支持率で大差をつけられながら猛追するサンダース候補は自称「民主的社会主義者」。富裕層への課税強化や最低賃金の引き上げ、公立大学の授業料無料化などを訴え、格差拡大の直撃を受ける30代半ば以下の「ミレニアル世代」から強く推されています▼8年前、「チェンジ」を掲げたオバマ大統領に期待しながら裏切られた米国民の新たな模索か。日本でも7年前に圧倒的な民意が自民政治にノーの声をつきつけました▼失望の反動で今に至っていますが、それに代わる政府をめざす市民運動が開始されています。アベ政治を許さない、政治をあきらめないで行動しよう。「政治革命」を口にするサンダース氏も「声を上げれば、国は変わる」。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって