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2016年2月2日(火)

きょうの潮流

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 「クローズアップ現代」の放送時間を移行すると、NHKが正式に発表しました。菅官房長官に集団的自衛権を鋭く問い、クレームがついたとの話が飛び交ったのは一昨年のことでした▼春の番組編成で、安倍政権に配慮するNHKの姿勢が見え隠れします。国谷裕子(くにやひろこ)キャスターの去就を明らかにしないのは、視聴者の批判が集中しないようにするためでしょうか▼もう一つ気になるのは、地方局が制作・放送してきた金曜夜の8時の番組枠が消滅すること。地域の食材を味わう「キッチンが走る!」(関東・甲信越)、大震災や原発事故を取材した「東北Z」、中学生のいじめ自殺や長良川河口堰(ぜき)問題を追った「金とく」(中部)。地元に根差してきたものばかりです▼放送枠をほかの日に移して一部継続するといいますが、本数は大幅に削減。制作スタッフ減らしにも拍車がかかりそうです。執行部は「視聴者が地方の情報を全国に発信してほしいと望んでいる」と▼確かに「経営委員と語る会」などで視聴者の意見が出ています。しかし、それは地域へのきめ細かい目配りをした番組を提供した上での要望です。良質な番組があるからと、かろうじてつながる信頼。それが籾井(もみい)会長のもとで、怪しくなっていきそうです▼視聴者の声というなら、いちばん強いのは「政権に取り込まれるな」「アベチャンネルにならないで」。NHKはこれにどう応えるか。間もなく国会でNHK予算案の審議が始まります。問いただしたいテーマは山ほど。注目です。


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