2016年1月12日(火)
沖縄 宜野湾市長選 共産党が決起集会
シムラ氏勝利で迫ろう
移設条件なし普天間基地返還
市街地の中心を占拠し、「世界一危険」と言われる米海兵隊普天間基地の閉鎖・撤去が最大争点になる沖縄県・宜野湾市長選で、▽普天間基地の閉鎖・撤去、県内移設断念▽オスプレイ配備撤回――を求める「オール沖縄」の代表、シムラ恵一郎予定候補を押し上げようと日本共産党は11日、宜野湾市内で緊急決起集会を開きました。600人を超える参加で熱気にあふれました。
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山下書記局長・翁長知事ら訴え
シムラ予定候補は開口一番、「辺野古(名護市)に新基地をつくらせない。オスプレイ配備は許さない。これをはっきり言えるのがシムラ恵一郎だ」と断言。新基地推進の安倍政権の支援を受け、新基地への姿勢を明らかにできない現職市長との違いを鮮明にしました。
「普天間基地をどこに移すのか、と聞かれるが、移さない方法があってもいい。住宅地の真上を米軍機が飛ぶ苦しみを、県外の人、まして同じ県内の人に味わわせてはならない」と述べました。
万雷の拍手、指笛で迎えられた翁長雄志知事は、「一昨年は名護市長選、県知事選、総選挙と完勝したが、政府は民意を一顧だにせず、強権的に辺野古新基地をつくろうとしている」と批判。宜野湾市長選で負けることがあってはならないとして、「県民の誇り、日本の民主主義・地方自治にとっても重要な選挙だ」と訴えました。
オール沖縄会議共同代表で金秀グループ会長の呉屋守将氏は「世界一危険な基地にしたのは、住民の土地を奪って基地をつくった(日米政府だ)」と指摘。移設先探しではなく「県民・市民にまず謝罪してしかるべきだ」と訴えました。広大な普天間基地を返還させ、基地返還で大きく発展した那覇新都心に続く「第二の新都心をつくろう」と呼びかけました。
日本共産党の山下芳生書記局長は保守・革新のちがいを超えた「オール沖縄」の不屈のたたかいが、戦争法反対で立ち上がった全国の市民の運動にも大きな影響を与え、「オール沖縄がオールジャパンに広がろうとしている。沖縄のたたかいが全国を励ましています」と述べました。
山下氏は、普天間基地問題での最大のちがいは、シムラ候補と翁長知事は「移設条件なしの返還」、現職市長と安倍政権は「(名護市辺野古への)移設条件付きの返還」だと指摘。「移設条件付きで普天間基地が永久に返らないことは、この20年間の事実が証明している。県内たらい回しに固執する政府の姿勢こそ『普天間の固定化』の最大の元凶だ」と批判しました。
「シムラさんを市長に押し上げて、移設条件なしの返還の立場に踏み切り、アメリカ政府と交渉せよ、と安倍政権に迫ろう」と訴えました。
いせだ良子日本共産党参院比例予定候補も連帯あいさつしました。